インプラント手術の前に

リスクと副作用を知ろう

インプラント手術のリスクと副作用を知っておこう

インプラント手術や歯周病外科手術は、広く一般に普及しているあまり心配しすぎる必要はない治療ではありますが、口腔内の外科手術となります。
外科手術には必ずリスクや副作用が伴います。事前にしっかり確認しておくことが重要です。

インプラント手術の副作用とリスク

  • インプラント手術の際に、神経を損傷したり、圧迫されることで下歯槽神経を損傷し、知覚異常や鈍麻を起こす場合があります。
  • インプラント体を埋入したことによって神経の圧迫や損傷、切断がある場合はインプラントを撤去します。一時的なものであれば経過を見る場合や、内服薬で治療を行う場合があります。
  • 手術時に感染が生じると上顎洞炎を引き起こす場合があり、その際にはインプラントを除去する可能性がります。また治療に耳鼻咽喉科を紹介する可能性があります。
  • 上顎にインプラント治療を行う際に、上顎洞に貫通する場合があります。
  • インプラント手術を行うことにより、今までは何の問題もなかった神経や血管などにも影響が出るリスクがあります。
  • 体の健康状態によってはインプラント手術自体受けられない場合があります。 
  • 手術を受けられない可能性がある疾患をお持ちの方、糖尿病の方、 口腔内の衛生状態の悪い方、あごの骨が足りない方(骨の厚みを増やす治療が必要になる場合があります。)、 喫煙者の方(禁煙が必要となる場合があります。)
  • インプラント術直後に、違和感、痛み、腫れ、出血などが発生する場合がありますが、これらの症状の多くは一時的なもので、大抵の場合は数日で治まります。
  • インプラントが骨に接着するまでに最低3ヶ月~6ヶ月程度の治癒期間を要します。インプラントを埋め込む骨の厚みを増やす手術を行う場合、さらに期間がかかります。
  • インプラント治療後は、毎日の丁寧なブラッシング、定期検診へ通っていただくなどのメインテナンスの継続が原則となります。
  • インプラントが虫歯になることはありませんが、歯肉の状態・口の中の衛生状態が悪い場合はインプラント周囲炎が起き、最悪の場合インプラントが抜け落ちます。
  • インプラント治療は、保険適用外となります。
  • 骨の成長途中になるお子様は、インプラント治療はできません。
  • 痛み止め、抗生物質等を治療に使用するため妊娠中、妊娠の可能性のある方、授乳中の方は、インプラント治療はお控えください。
  • 心臓の疾患、骨粗鬆症等、内科的にインプラント治療ができないケースがあります。
  • 普段血圧のお薬等を服用している場合は治療相談時に申告してください。
  • 手術ではありますが、麻酔を行うため、手術中に痛みを感じることは基本的にありません。